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”文具王”こと 高畑正幸氏に聞く ScanSnap徹底活用術


 
第4回 iPod touchはスーパー閲覧ツール ScanSnap+iPod touch

"道具使いの名人"として知られる「文具王」こと高畑正幸氏。Macを使いこなし、また以前からScanSnapに注目していたという文具王が語る、S510MとS300Mのクリエイティブな使い方。

高畑正幸 たかばたけ・まさゆき
1974年、香川県生まれ。本職は文房具メーカーのデザイナー。さまざまな媒体を通して、本当に実践できる便利な仕事術を提案している。




「iPod touch」は優れた画像ビューア


ScanSnapでスキャンした画像を閲覧する際、大変有効に活用できる道具があります。お馴染みの「iPod touch」です。音楽を聴くこと以外に、Webサイトを見たりメールをしたり、スケジューラやアドレスブックなどのPDA的な使い方も可能ですが、iPhotoの画像データを表示して、指先のアクションで高速スクロールや拡大・縮小を直感的に行なえるという点で、実は画像ビューアとしても極めて優れたツールなのです。

私はすでに2台目のiPod touchを使っていますが、さらに32GBのモデルが欲しくてウズウズしています。音楽データなどをほとんど入れていないのに、16GBでは容量が不足しているのです。画像ビューア専用機として使うにも、2万枚を超える膨大なiPhotoのライブラリを持ち出すには、どうしても16GBでは足りません。まあ、32GBを手に入れたら「やっぱり64GBじゃないとダメだ」なんて言うのかもしれませんが。

ちなみに以前は「iPhone」も所有していました(日本では電話機能が使えません)。知人が「こういうの好きでしょ?」と、アメリカでの発売直後に買ってきてくれたものです。「仕方ないなー」と困ったフリをしつつ、即決で購入しました。この時点で私はiPhone(ひいてはのちのiPod touch)を画像ビューアとして考えていたので、電話機能がなくても "買い" だったわけです

ともあれ、これほどまでに画像を直感的に楽しく見せるプレゼンツールは他にありません。お気に入りの画像を大量に持ち運べ、さっと軽快に取り出せて、さらにツールの面白さも加わりますから、ほとんどの人が興味を持って覗き込んでくれます。また、古い友人に再会したときや、初対面の人と意気投合したときも、話のネタがすぐ取り出せます。ノートパソコンでも同じことは可能かもしれませんが、宴席でカバンからごそごそ取り出す野暮さを考えたら、iPod touchに軍配が上がることは間違いありません。

プレゼンのチャンスはいつやってくるかわかりません。自分の作品集や、自社の商品カタログをスキャンした画像などを入れておけば、ばっちりです。ただし解像度はiPod touch用に最適化されるので、あまり小さな文字は読めません。商品画像や特長を表示しつつ、文章的な説明はトークでカバーします。それでも画像があるのとないのとでは、相手の理解度がまったく違います。こうして数百ページの「総合カタログ」もポケットに入れて持ち運べるのですから、まさに夢のようなツールです。


デジカメ写真はもちろん、スキャンした昔の写真などを入れておくのも楽しい使い方。そうこうしているうちに文具王のライブラリは2万枚に…。


指先のアクションひとつで拡大が可能。直感的な操作がiPod touchの第一の魅力。


最強のプレゼンツールを、カバンやシャツのポケットにひょいと入れて持ち歩く。その利便性と喜びは大。




実は「名刺の閲覧」にもうってつけ


溜まる一方の名刺の整理は、ビジネスマンの悩みのタネです。コンピュータに取り込んでいる人も多いと思いますが、入力が追いつかなくなり、結局は束のままで検索不能になってはいませんか? しかし考えてみれば、名刺の大部分は「必要になったときに見つかりさえすればよい」ものです。ならば "画像として" 取り込んでしまえばオーケーなのです。

目的の名刺を探すときのキーワードは、ほとんど名前か社名です。ビジネスの場ではたいてい社名で検索するので、ファイル名は「カイシャメイ_ナマエ」で十分です。私の場合なら「サンスターブング_タカバタケマサユキ」。これなら自動的に、会社名順に並べ替えできます。ついでに名刺交換時に顔写真を撮らせてもらって、連続する同じファイル名にしておけば、顔もすぐに思い出すことができます。iPhotoによるデータ管理の真骨頂といえるでしょう。

文具王の名刺整理法は簡単かつスピーディー。ScanSnapで名刺をどんどんスキャンし、JPEGの画像データをiPhotoに取り込んでいきます。iPhotoの「アルバム」を使えば、グループ化も簡単です。必要に応じて、取引先別・プロジェクト別・エリア別など、利便性の高い分け方をしておきましょう。プロジェクト別のように人が重複する場合も、まとまりをいくつ作っても容量は変わりません。

さて、それらをiPod touchに転送して表示してみると、ちょっと新鮮な驚きがあります。iPod touchの画面では、名刺はほぼ原寸大になるのです。しかも、それらを手で繰る感覚は回転式名刺ホルダーのような軽快さです。iPod touchはアドレス機能も備えているので、個人情報はそこでも管理できるのですが、画像による名刺管理を実際に行ってみると、視覚の持つアピール力に驚くと思います。


iPod touchの画面に名刺を表示すると、ほぼ原寸大に(拡大表示も可能)。スクロールによる検索は、回転式名刺ホルダーのような軽快さ。


名刺のスキャン画像と顔写真を並べた例(iPhoto画面の一部分)。ファイル名を「カイシャメイ_ナマエ」に統一すれば自動的に整列。




かなり楽しい「年賀状の整理」


iPod touchは年賀状の整理にも活用できます。年賀状をやり取りするだけの知人などは、年賀状の連絡先が最新情報というケースも少なくありません。にもかかわらず、お正月にチラッと見た後は適当にしまい込んでしまい、ふと住所を知りたい思ったときに探す出すのが非常に面倒だったりするもの。そういうときこそScanSnapの出番です。

年賀状は人によって裏表の使い方がまちまちですが、ScanSnapは両面を同時にスキャンできるため、とにかく手軽です。まず今年の分をスキャンしたら、ぜひ古い年賀状の束もスキャンしてブラウズしてみてください。これは驚くほど楽しい作業です。そして、そのデータをiPod touchへ入れてみましょう。たとえば送り主に会ったとき、何年分かの年賀状をまとめてその場で見せてあげると、相手も書いた内容なんて忘れていますから、話が盛り上がること間違いなしです(先方の子供の成長記録になっていたりして…)。

素早くアクセスできるからこそ、情報は価値を持ちます。外出先で情報を取り出すのに、ScanSnapとiPod touchのコンビネーションほどスマートなツールは、他になかなかないと思います。



毎年たまっていく年賀状の山…。その整理は誰にとっても悩みのタネ。



ScanSnapなら両面同時に高速スキャンが可能。年賀状の束をみるみるうちにデジタル化。



なぜか意外なほど楽しい、iPod touchによる年賀状の連続表示。




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