たくさん趣味の本を持っている方や、学校のテキストを日々こなしている学生さんにオススメ。 本の保管に使っていたスペースが空き、省スペースになる「自炊」。 今日は主婦・ママとしての自炊の活用についてお伝えしたいと思います。
皆さんは「自炊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ここで言う「自炊」とは、ご飯を自分で作る「自炊」ではなく、「自分の持っている本や雑誌などの紙媒体を、スキャンしてデータ化すること」です。
たくさん趣味の本を持っている方や、学校のテキストを自炊している学生さんの例などをweb上でも見かけますが、今日は主婦・ママとしての自炊の活用についてお伝えしたいと思います。
自炊のメリットには ①たくさんの本の保管に使っていたスペースが空き、省スペースになる。また引っ越しなどの際にも荷物が減ってコストダウンになる。 ②スマホやタブレットに本のデータを保存することで何冊でも持ち運ぶことが可能になり、場所や時間の自由度が高まる。 ③本の破損やカビなどに悩まされることなく、品質を損なわずに保管することができる。 といった点があげられます。
本棚から本があふれて収納スペースに悩んでイライラすることが減ったり、スキマ時間にささっと読書するなど、時間の使い方にも変化をもたらすでしょう。
また「今すでに紙の本で持っていて、今後どんどん活用していきたいと考えている本をキレイに保管する」という点が、同じくデジタル媒体である電子書籍との違いです。
さらに、使い方次第では上記以外のメリットを得られることも。 それでは次に、主婦・ママ目線でどんな使い方が便利かをご紹介します。
私が実際に自炊して良かった!と思う事例をご紹介します。
■子供の学習用問題集を自炊~都度印刷で繰り返し学習に役立てる
我が家には受験生がおり、学校の教材以外にも、市販のテキストや過去問を購入する機会が増えました。
市販のテキストはとても役立つのですが、繰り返し学習には不向きです。何度も使おうとノートに回答を書く方法では、どこが間違ったかが見直しづらいといったデメリットがあります。
そこで我が家ではテキストを自炊してPCに保存しておき、都度プリンターで印刷して学習に役立てています。特に間違いが多かったページのみを印刷するなどの使い方もできるので、とても便利ですよ!
■資格試験のテキストを自炊~スッキリ保管
保管義務はないけれど、なんだか大事そうに思えて捨てられない、資格試験のテキストなど「あまり見返すことがない」とわかっているけど保管しておきたい本は、自炊にピッタリです。
学生時代のテキストなども、情報が古くなっているので全てを参考にできるわけではないとわかってはいても、頑張って学んだ思い出となっているため、処分しづらいことが多いです。
そういった「なんとなく大事そうな本」を自炊して、スペースをスッキリさせましょう。 おそらくこういった本は「保管しておくこと」が大事で、そうすることが気持ちの整理や安心に繋がります。
PC内に専用フォルダをつくり、データ化して保管しましょう。
■語学学習のテキストを自炊~子供の習いごとの送迎待ち時間など、スキマ時間で勉強
英語を勉強したいと一念発起して、CDとテキストがセットになった教材を買ったことがあるのですが、家ではいっこうに進まず・・・。
これではいけないと、まずCDを車内でも聞けるようにとスマホへ保存。 そして複数冊あったテキストも自炊して、スマホで見られるようにしました。 これなら急にできたもったいないスキマ時間を、有効に使うことができますよね。
子供の習い事の送迎でどうしても1時間くらい夜の貴重な時間が待機になってしまうことがあるのですが、逆にその時間は「勉強の時間」にしてしまい、車内でゆっくり勉強しています。
実際に自炊する際に必要な道具がこちらです。
■スキャナー
スキャナーは、実に様々な用途で活躍してくれますが(詳しくはVol.1, 2, 3の記事をご覧ください)スキャナーの能力を最大限発揮できるのは自炊ではないかと思っています。
一枚ずつスキャンするタイプの小型スキャナーもありますが、個人的には自動給紙機構が付いており、一度に50枚の原稿をセットすることが可能なScanSnap iX1500が断然オススメです。
■カッター、カッター定規、カッターマット
本格的に何十、何百冊もの本を自炊する方は裁断機を使っているようですが、主婦的にはカッターとカッターマットがあれば、大抵の本は分解できます。 しっかりとまっすぐカットするためにも、普通の定規ではなくカッター定規をオススメいたします。いずれも100円ショップ等で購入できます。
■自炊の進め方
次に方法ですが、スキャンするためには本やテキストの背表紙を切り離して分解しなければなりません。
カッターで一度に何十枚もの紙をカットするのは難しいので、定規を同じ箇所に当てながら、数回に分けてカットしていきましょう。
なるべく曲がったり段差がついたりしないように。でも神経質になりすぎる必要はありません。 怪我には十分注意しながら、思い切ってカットしてみましょう。
そして気をつけたいポイントは、スキャナーにセットする前に一度パラパラと全体をほぐすこと。紙と紙の間に空気を入れるイメージです。こうすることで、読み取り時の重送を防ぐことができます。
ここまでできれば、後はスキャナーにセットしてスキャンするだけ! ScanSnap iX1500なら、あらかじめ作っておいたボタンを押すだけで、自分が決めたところ(パソコンやスマホ、タブレット、クラウドサービスなど)へ保存することができます。
スマホに保存すれば、このとおり。 スマホひとつで何冊も本を持ち歩くことができ、いつでも読書を楽しめますよ!
OneDriveに保存した場合はこのように見えます。
いかがでしたか?
「自炊」というと、本をたくさんコレクションしている人がやることというイメージがあり、ハードルが高いように感じますが、スキャナーさえあれば、あとは簡単な道具を揃えるだけで始めることができます。
スキャナーを使って本などの紙媒体をデータ化することは、省スペース化のみならず、時間や機会の創出とそこから生まれる将来性や楽しさなど、たくさんのメリットに繋がります。
ぜひ実際に体験していただき「こんなに便利なんだ♪」「こんなに可能性があるんだ!」と実感してもらえたら嬉しいです。
竹部 礼子(たけべ・れいこ) 北欧輸入住宅メーカーにて住宅設計・構造設計に15年携わり、約2,000件の住宅の間取りを研究。 自身で設計した28坪の狭小住宅で少ない収納でもスッキリと、家事のラクな暮らしを実践中。 働く母目線での家事動線を考慮した収納アドバイスが得意。 リブラク二級建築士事務所代表/整理収納アドバイザー2級認定講師/住宅収納スペシャリスト認定講師/ScanSnapプレミアムアンバサダー。
リブラク
本記事は、住まい・暮らしの情報メディア LIMIAに掲載されました。記事は2020年8月24日時点の内容です。
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毎分30枚・60面の両面高速読み取りを実現。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別し、驚くほど簡単、スピーディーに電子化します。
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