公開日 2021.12.24
PFUが主催する整理収納アドバイザー向けイベントでScanSnap iX1300のプレゼント企画に、みごと当選された斉藤 真弓さん。 スキャナーを使い始めて「残しておける安心感」を感じるようになったという斉藤さんに、デジタル整理のコツやこれから挑戦したいことなどをお聞きしました。
斉藤さんは現在、ScanSnapで紙の資料だけでなく、お子様の作品というような工作物までもデジタル化しているとのこと。
また、推し活に関する切り抜きやイベント等のチケットなどもスキャンされているそうです。
「スキャンしないものはないです。とりあえず全部スキャンします。そうした方が、私自身が安心できるので。
ただ、スキャンできないものは、写真で撮ってデジタル化することはあります。基本的に残しておきたいものは、全部デジタル化することを自分の中でルール化しています。
データで残しておけば、その後にいる、いらない、ってわけることはできますよね。でも(データで)残してなくて、その現物が壊れたり、失くしたりしたらもう取り返しがつかないですよね」
このようにすべてのものをデジタル化している斉藤さん。デジタル化を加速させるきっかけとなった出来事が、斉藤さんが住む栃木県で起きた2019年の台風19号による被害でした。
「すごく安全だと思われていた私の住んでいる地域で川の氾濫があり、友達の家が水浸しになってしまったんですね。泥かきなどの手伝いに行ったときに、友達が『本当に大事なものは2階にあげて残せてよかった』って言っていたんです。
自分が出かけているときに、火事があるかもしれないし、地震があるかもしれない。そう思ったときに、自分が本当に大事にしているものは、いつでもどこでも取り出せる状態にしておくことがすごく大事だと、災害を目の当たりにして実感しました。
あのときやっておけばよかったって後悔したくないので、そこから特にペースを上げてデジタル化を進めるようになりました」
斉藤さんが、特に「デジタル化してよかった」と感じるのは推し活に関するものが多いそうです。
「推し活に関するものは、自分が家事とか仕事、育児に疲れたときにすぐ見返して生きる糧にしています。頑張っていこうって思えるので。
忙しい毎日では、アナログの状態だと引っ張り出してきて見返すというのが難しいので。スマホ1つでそれを見返せる状態にしておくことが、自分の中では生きていく上ですごく大事なことだと思っています」
「私の生活のほぼ 100%が推し活をするためにある」と語る斉藤さん。どんなときに見返すのでしょうか。
「自分の心が荒(すさ)んできているなって思ったときとか、落ち込むようなことがあったときとか。そういうときに見返すことがやっぱり多いですね。イライラすることがあった日に、寝る前に見返すこともあります」
筆者の中では、推し活に関する写真などは現物で持ち歩いている人が多いイメージだったので、すべてデジタル化してしまうのは少し意外でした。が、斉藤さんは「本当に大事にしているものは現物でも持ち歩いています」とのこと。
「デジタル化したものは捨てなきゃいけないのかなと思い込んでいる人っていらっしゃるんですね。そう思っている人たちに、本当に大事なものは(デジタルとアナログの)両方で取っておいてもいいんだよって言ってあげたいです」
斉藤さんは、全部スキャンして、その中で思い入れのあるものはアナログでも残しているそうです。特に、推し活に関するものはほとんど残しているとのこと。
それ以外で残しているものはなにがあるのでしょうか。
「圧倒的に多いのはやっぱり手紙ですね。子供が描いてくれた絵に、『お母さんありがとう』と添えてあったりするものは、そのまま残していることが多いですね。
あとは子供の学校の連絡帳ですね。『今日はこんないいことがありました』とか『こんなことをしてしまいました』など、その日の出来事が悪いことも含めて書かれているので、成長の記録だと思っています。
初めて書いた文字とか、『あ』がひっくり返ったりしているのは、あえて残していますね。子供が大きくなったときに見て、こんな文字を書いていたんだなって振り返ってもらいたいです」
現物でも残している思い入れのあるものたち
「1年ごとに見返すんです。1学年が終わったら見返して、もう手放してもいいかなって思うものはその時点で手放して、また新しいものを残して、っていう形をとっています。
子供たちが成長して独り立ちしていっても、私の中で取っておきたいと思えるものはずっと残していこうと思っています」
斉藤さんはどのようにしてスキャンを習慣化しているのでしょうか。習慣化するために必要なことを伺いました。
「スキャンするまでを1つの流れにすることがすごく大事かな。デジタル化することを別枠として考えないってことですね。
仕事だったら講座をやって終わりじゃなくて、講座が終わってスキャンをして初めて仕事が終わりっていう風に。雑誌なども買ってきて終わり、じゃなくて買ってきてスキャンする。そこまでが推し活の流れだよって。
(スキャンを)やらないと気持ち悪いなって思ったら、習慣化できているってことなので、それまでは体に染み込ませるっていう形をとっています」
「あと、きれいな状態でずっと残しておけるのが、デジタル化するっていうことの利点でもあると思うので、子供の作品や推し活に関しても、1番きれいなうちに保存することも、デジタル整理をする上ですごく大事だと思います。
ただ、すぐにできないこともあるので、そういうときは時間ができたときにすぐスキャンできるようにケースにひとまとめにしています。そこにスキャンしたいものをひとまず保管しておいて、時間ができたときに一気にワーッとスキャンするようにしています」
スキャンを待機している雑誌や書類たち
「ケースは1個って決めて、(ケースを)増やさなければ紙はたまらないです。忙しいときはいちいちスキャンするの面倒だなと思うんですけど、保管しておけるケースに入れておけばいいやって思えるので、大丈夫です」
※現在ScanSnap iX1500は販売を終了しており、現行の後継機種はScanSnap iX1600です
そんな中、ScanSnapプレゼント企画でScanSnap iX1300を入手した斉藤さんにScanSnap iX1300の印象を伺いました。斉藤さんは、もともとScanSnap iX100やScanSnap iX1500なども所有されており、ScanSnap iX100をよく使っていたそうです。
「ScanSnap iX100を使うことが多かったのは、とにかく出しっぱなしにしておいても場所を取らないからですね。出しっぱなしなので、使いたいときにパッ!て開けばすぐ使えるっていうのがすごく便利です」
ScanSnap iX100でその都度スキャンをし、一気にまとめてスキャンしたいときは原稿枚数をより多くスキャンできるScanSnap iX1500を使用していたとのこと。
ScanSnap iX1300が手元に来てからはScanSnap iX1300を使う機会が増えたそうです。
「私は、ScanSnap iX1300はScanSnap iX100とScanSnap iX1500のいいとこどりをしているなと思っていて。ScanSnap iX1300なら出しっぱなしにしていてもコンパクトだから場所は取らずにすぐスキャンできるし、まとめてスキャンもできるので」
斉藤さんが活用しているScanSnap iX1500(左)、ScanSnap iX100(中央の2台)、ScanSnap iX1300(右)
「デザインでいくと、ScanSnap iX1300はいかにもスキャナーです!という事務機器感がない箱っぽい点がすごく気に入っています。職場っぽさが全然ないので、出しっぱなしにしといていいなぁって」
「設定変更がすごく簡単で楽なので、本当にピッピッピッ!で済んでしまう。そういう点での機能もすごく気に入っています」
「あと、私はせっかちで、立ち上げている間になにか他のことができちゃうじゃないか、みたいな時間があると待っていられないので、すぐ使えるという点もすごく気に入っています」
「お客様のお宅に伺っていて気づいたのは、『データって消えてしまうかもしれないから、紙を手放すのは不安なんだよね』と言って、その資料とか思い出のものが収納のスペースを取っている方がすごく多いんです。
そういう思い出のものってどうしても捨てられなくて、片付けの現場では後回しになってしまうんです。それをデジタル化して自分の中ですぐ見られる状態にすることで、パソコンでもスマホでも見られるようになるし、手放せばその分のスペースが増えるよってことを伝えていきたいです」
「もっと気軽にデジタル化するっていうことが当たり前になるような日常にしていければいいな、と。
デジタル化って実際にはどういうものなのか想像がつきにくいと思うので、スキャナーを使っていただく体験みたいなものも開いていけたらなと思っています」
「紙って薄いから、とりあえず保存しておいてもそんなにかさばらないし、手放さなくてもいいかなって思われる方もすごく多いと思うんですけど、デジタル化してすぐ見返せるっていう状況にしておくことで、仕事も家事も効率化につながるって思っているんですね。
私がよく言っているのは、『探し物って人生最大の無駄な時間だ』って。その無駄な時間がなくなることで、見返す時間ができるんです。保存しただけじゃなくて、それを見返すという心の余裕を持つ時間を作ってほしいなって。
見返したいときに見返せる状態にするためにも、デジタル化しておくっていうのはすごく大事なことだと思っています」
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斉藤さん、取材へのご協力をありがとうございました。
推し活に関するお話が特に印象的でした。推し活に関する熱量は多くの人が共感できる部分ではないでしょうか。書類整理に関しても、気軽にデジタル化して、いつでも見返せるようにという斉藤さんの思いを今後も広めていっていただけたらと思います。
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