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"文具王"こと高畑正幸氏に聞くScanSnap徹底活用術


ScanSnapが30%以上も高速化?!iX500の読み取りモードに回転機能が追加

"道具使いの名人"として知られる「文具王」こと高畑正幸氏。Macを使いこなし、また以前からScanSnapに注目していたという文具王が解説する、ScanSnap Managerのアップデートで可能になった読み取り時間短縮のノウハウ。

高畑正幸 たかばたけ・まさゆき
1974年、香川県生まれ。TVチャンピオンで3度優勝し「文具王」の異名を持つ。文房具の企画デザインからマーケティング、執筆、販売など様々な活動を行なっている。また、さまざまな媒体を通して、本当に実践できる便利な仕事術を提案している。




自炊派にとても嬉しい、回転機能の充実!


ScanSnap iX500を対象にしたアップデートが公開されました。 ソフトウェアのアップデートも、小さなバグの修正やセキュリティアップデートなど、使い勝手にはほとんど影響しないものも多いですし、最近はアップデートされるソフトウェア自体があまりに多くて、内容の確認もせずに更新している事も少なくないですが、そんな中に隠れて気の利いた改善が含まれていることもあります。

先日更新されたScanSnap Managerで私が注目したいのは、iX500を対象にした回転機能の充実です。スキャンした画像の回転機能はこれまで「回転しない」と「自動判別」の2種類しか選べませんでしたが、今回はなんだかたくさん増えています。これは書類を90度横に倒してセットした場合の向きを補正するための回転モードで、じつは書籍などページ数の多いものをスキャンする際のスピードアップにつながる、自炊派にはとても嬉しい機能なんです。


読み取りにかかる時間を30%短縮?!


たとえば、文庫本を断裁してスキャンする場合、「回転しない」設定の場合は、文庫本は縦向きにセットします。これでも充分早いのですが、よく考えると、文庫本や新書などは長手方向でもScanSnapの読み取り幅より狭いので、横に向けてセットすることが可能です。こうすれば、スキャナを通過する紙の長さはグッと短くなるはずです。でもそのままだと、スキャン結果は90度横に倒れた画像になってしまいます。

たとえば文庫本の場合の長さは105:148mm。長辺に対して短辺の長さは約70.9%。原稿を横向きにセットするだけで単純にスキャナを通過する時間が30%近く短縮されます。 新書に至っては105:173mmで60.7%。実際には綴じてある長辺を断裁するので、短辺の長さはさらに10mm程度短くなり、55%程度にまで短くなるのです。


ScanSnapの文字認識は精度がとても高く、文字の多い書籍の場合に原稿の向きを「自動判別」に変更すると、ほとんどのページは正しい向きに直してくれます。しかし残念なのは、挿絵やトビラなど文字情報が入っていないページや漫画などです。文字が認識されない場合、上下の判断ができないので、スキャンされた画像は横向きのまま保存されます。これでは閲覧しづらいので手動で直すことになりますが、一旦PDF化されたページの向きを変えるのは、PDFに変更を加えられるアプリで開いて目視でページを選択して回転させていくしかなく、これは正直とても面倒ですし、せっかく短縮できた分以上に時間がかかってしまいます。そんなことなら「回転しない」設定で縦にセットする方がトータルとして楽です。実際これまではずっとそうしてきました。
しかしよく考えたら、いちいち画像から上下を判定して向きを変えなくても、セットされた時点でどっち向きに回転させれば良いかは決まっているはずです。そんな簡単なことを簡単にやってくれるのが、この回転機能です。断裁した本を左右どちらかに倒してセットし、回転方向を指定してスキャンするだけで、読み取られた画像は正しい向きで保存されます。

ちなみにこの回転方向、スキャンした画像をまとめて90度回転させれば良いように見えますが、実は違います。横向きで読んだ書類は図のようになり、奇数ページと偶数ページでは倒れている方向が逆向きになります。つまり、奇数ページと偶数ページは分けて逆向きに回転させる必要があり、手動で行うのは想像以上に手間がかかります。今回のアップデートで加わった回転設定は、この回転を自動で行うものです。









スペックだけじゃない、ScanSnapの着実な進歩


なんだそれだけか、と思われるかもしれませんが、多くの人がドキュメントスキャナを購入する際、製品を比較する上でスピードを重要な要素のひとつとして検討していますし、少しでも速くするため各社がしのぎを削っています。給紙メカや処理速度を向上させるのは容易ではないと思いますが、一部の書類については原稿の向きを変えるだけで、ハードウェアには一切手を加えることなく3割も処理速度が向上するんです。書類の向きを変えるだけですが、こういう細部の向上をしれっとやってくれるこの姿勢こそ、ScanSnapがスキャン作業の実状をわかっていて、作業者の利便性向上に向けて対応する道具だということのように思えます。

以前にも書きましたが、スキャナのスピードや利便性というのは、一枚当たりのスキャンスピードだけで決まるものではありません。起動時間やアプリの設定、スキャン後の保存までのトータル時間とその手間も含めてのもの。そういう意味で、今回のManagerのバージョンアップは小さくない改変だとおもいます。





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