物置やご実家にモノクロの写真はありませんか?今では写真を撮ることは日常的なものになりましたが、モノクロ写真の時代は写真そのものが貴重なものとなっています。モノクロ写真に映る風景はどういう色だったのか、あのとき着ていた洋服は何色だったのか、想いをはせることもあると思います。 そんな昔の写真もスキャンしてデジタルデータにすればカラー化してくれる技術が公開されています。今回、その技術を使って、モノクロ写真をカラー化してみました。
試しにモノクロ写真をカラー化した例をいくつかご紹介します。
今から何十年も昔の銀座の風景です。高度経済成長期、夜の街にネオンの灯りがあふれ始めた時代でした。当時の街の灯りを感じ取ることができます。
女の子の肌の色・髪の色、そして、洋服の色までもが忠実に再現されています。
昭和初期と思われる写真です。もちろん、カラー写真など、ほぼない時代でした。カラー化することにより、表情やしぐさがよりリアルに感じられるのではないでしょうか。
元画像ではすべての色が白黒でしたが、カラー化してみると男性の着物が紺色になりました。
三輪車に乗った子供の洋服や長靴、右手前の自転車の光沢、苔の生えた土の色など、あちらこちらに色彩を見て取ることができます。
人物はもちろん、背景に写る木の葉の緑も青々と再現されています。思い出をより鮮明に映し出しています。
モノクロの写真をどうやってカラー化しているのでしょうか?実は、ディープラーニングを応用したAI技術によるもので、機械が判定してカラー化しているんです。 「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」という研究が行われており、早稲田大学の石川博教授、飯塚里志研究院助教※、シモセラ・エドガー研究院助教※らの研究グループによってこの技術が開発されました。色づけ結果はユーザテストによって評価されていて、「約90%の色付け結果が自然である」という回答が得られています。「白黒が一瞬でカラーに」ということでニュース番組をはじめ、さまざまなメディアで取りあげられました。
この技術は、個人利用の範囲内で無料公開されています。使い方はいたって簡単です。早稲田大学作成のツールが公開されているサイトにアクセスし、ファイルをアップロードします。後は「色付け」ボタンをクリックするだけ。一瞬でモノクロ写真がカラー写真へと変わります。
※ 研究発表当時の職位
カラー写真にするためには、まず紙のモノクロ写真をデジタル化することが必要です。古い写真をデジタル化する時のテクニックをいくつか紹介します。
モバイルスキャナーScanSnap iX100なら1枚ずつ写真を給紙スペース(スキャン部分)に差し込むだけで大量の写真もスピーディーにデジタル化できます。L判の写真なら2枚並べて同時に読み取ることもできます。
古い写真はちょっとしたことでも傷つきやすいものです。傷つけたくない大切な写真をiX100でスキャンするときには、A3キャリアシートにはさんで読み込ませると安心です。
もう一つ、手軽にできる写真のデジタル化方法をご紹介しましょう。「台紙に貼られたアルバム写真をデジタル化したい」と思ったことはありませんか? 複合機などのスキャン機能でデジタル化すると見開きページごとのデータになってしまい、カメラなどで1枚ずつ撮影しようと思っても、フィルムや写真が反射したりゆがんだりしてしまいます。かといって、1枚ずつスキャンするために無理やり台紙からはがして大切な写真を傷つけたくはないでしょう。
そんなときは、iPhoneアルバムスキャナー「Omoidori」を使用することで、アルバムに貼られた写真もテカらずキレイに、そして簡単にスキャンすることができます。
独自の機構で2方面から光をあてて撮影するWスキャンにより、瞬時にキレイな画像を合成。集合写真など最大2L判までスキャンすることができます。
色褪せた写真、傷ついた写真、両親や祖父母が撮りためた写真など、実家や物置などに古いアルバムや写真が眠ったままになっていませんか?古い写真をカラー化すれば、家族の歴史や思い出が鮮やかによみがえるでしょう。家族共有のタブレットなどに保存しておけば、これまでより身近に思い出を残しておくことができます。
年末年始には帰省される方も多いかと思います。あなたの家に眠る古いアルバムを家族みんなで見返しながら整理してみるのも良いかもしれません。この機会に、ご自身の思い出・ご家族のアルバムをカラー化してみてはいかがでしょうか。
※本記事は早稲田大学の許可を得て紹介しています。
ScanSnap iX100
バッテリー・Wi-Fiを搭載しながら、わずか400gのコンパクトボディ。場所を選ばず原稿を電子化でき、手軽に情報の保管や共有が可能。
Omoidori
アルバムに貼られた写真をテカりなくキレイにスキャンする、全く新しいiPhoneアルバムスキャナー。
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