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S500 事例 6

[下記リンク]  導入のきっかけ |  利用環境と利用法 |  導入結果とメリット 

授業や学校事務に関わる紙文書を手軽に電子化することで、保管コストや無用な印刷を削減できるADF(オートドキュメントフィーダ)方式のコンパクト両面カラースキャナ『ScanSnap』に、さらに機能を充実した『S500』が登場した。
そこで今回、学校現場における『ScanSnap』の活用では先駆者的な桐生市立南中学校の丹羽孝良教諭に、『S500』の評価を聞いた。

従来機と比較した『S500』の評価を聞く
~ これなら職員室の共有サーバにも保存していける ~

【お名前】 丹羽 孝良 様

全学年の理科を担当する丹羽教諭は、1年間の群馬県総合教育センターにおける長期研修を経て、この4月に赴任したばかり。
また、文部科学省所管(財)学習ソフトウェア情報研究センターの情報教育普及・推進組織「マルチメディア研究会」群馬地区の事務局長を務めるなど、同市でもIT教育に熱心な先生として知られている。

【学校名】 群馬県桐生市立南中学校

桐生市立南中学校(星野 俊雄校長/生徒数154名)は、三方を山々に囲まれ、東西に流れる渡良瀬川、南北に流れる桐生川を配す、水と緑に恵まれた環境にある。 市内に12校ある中学校の中では小規模校に属すが、地域の学校に寄せる関心は高く、学校や地域の行事等には双方による積極的な参加が見られる土地柄だという。


導入のきっかけ

市内の中学校6校に『ScanSnap』を導入

実は、『ScanSnap』の活用事例で丹羽教諭を取り上げるのは、今回で2回目。 前任校の相生中学校で教鞭を執っているときに取材させていただいた経緯がある。
現在、市内の中学校6校に『ScanSnap』が導入されているが、それも同教諭の働きかけによるところが大きい。 それだけに従来機と比較した今回の『S500』の評価が気になるところ。
「先日、導入してある1校を訪ねたときのことですが、職員室に誰でも使えるように『ScanSnap』が設置されていました。 そこのWeb担当の先生に話を聞いたところ、どんな紙文書でもデジタル化できて、すぐにホームページに載せられるので、とても助かっていると評価していましたよ」と丹羽教諭は他校での活用の様子を話してくれた。

利用環境と利用法

「ScanSnap Organizer」で、ファイル管理がより快適に

『S500』で特徴的なのは、まず直線的でスタイリッシュなデザインに生まれ変わったこと。
丹羽教諭も、「ボディカラーもブラックになって、以前の機種よりシャープな印象になりましたね。 それに分離式だった原稿受け台がボディに一体化したことで、よりコンパクトで使いやすくなりました」と語る。
また、肝心の機能も従来機に比べて格段に向上している。A4両面原稿を毎分18枚、36ページ(ノーマルカラー 150dpi/モノクロ 300dpi相当)の高速読み取りが可能。 従来機に比べ、すべての読み取りモードにおいて20%読み取り速度が向上した。
さらに、高精度文書検索を可能にする、色文字や白ヌキ文字も認識する業界トップのカラー文書認識技術を搭載し、OCR認識率を大幅に高めている。

こうした新機能の中で丹羽教諭が注目するのが、ファイル管理に最適なPDF整理・閲覧ソフトウェア「ScanSnap Organizer」の存在だ。
「検索可能なPDFファイルへ自動変換する機能が追加されたので、いちいちAcrobatを起動しなくても利用したいファイルを素早く検索することができ、資料を探す手間が省けますね」と同教諭。
その他にも複数ページのPDFファイルは、サムネイルの表示上で、ページをめくって画像を確認できたり、パソコンのCPU空き状態を監視しながら自動的にOCR処理を行えるようになった。
また、ユーザビリティの向上として挙げられるのが、名刺からA4サイズまで、サイズの異なる原稿を自動的に検出する「自動サイズ検出機能」だ。 原稿の一括読み取りができるので、その都度、サイズ設定をする必要がない。

生徒の答案やレポートを『ScanSnap』で保存

次に、前任校では教務主任として膨大な校務文書の保存に重宝していた『ScanSnap』だが、同校に赴任してからはどのような活用をしているか尋ねた。
「小さい学校なので前任校と比べて大量の文書を扱う場面は少なくなった」と謙遜しつつも、生徒の答案や実験のプリントをスキャンして保存しているという。
早速、その1つを見せてもらうことにした。これは、生徒による「ブタの目の解剖」の実験レポート。PDF化することにより、手書きの文字もはっきりと読み取っている。 こうした生徒一人ひとりの成果物も、『ScanSnap』ならワンプッシュで50枚まで一気にスキャンできるので、手間はかからないという。

【生徒がまとめた「ブタの目の解剖」などのレポートをPDFで保存】


また、読み取った後に生徒に戻してあげられるメリットもある。
「ふだんの授業では、視聴覚室にプラズマディスプレイがあるので、それにスキャンした教科書の画像などを映したりして活用しています。 やはり、生徒が一斉に注目できる効果は大きいですから」。

導入結果とメリット

ファイルサイズを低減する高圧縮機能

一方、丹羽教諭は以前から気になっていたことがあると言う。 それは、「PDFとはいえ、あまりにサクサクと読み取ってしまうので、保存したデータの容量が膨大になってしまうのではないか」という懸念だ。
実際、同じ画質でPDFの容量が軽くなるソフトがあると聞いて、それを探したこともあるという。
しかし『S500』では、そのあたりも配慮された設計になっている。カラーと白黒が混在した原稿も自動で識別。 読み取りをする際、原稿に適したファイル保存が可能なので、必要以上にデータ容量が大きくならない工夫がされている。
また、ファイルサイズを従来の2分の1?5分の1に低減する高圧縮機能を搭載した。 これにより、ファイルサイズが大きくE-mailでの送信をためらっていたカラー原稿もE-mailで送信できる可能性が高まることはもちろん、サーバやメディアへもより多くのファイルが保存できるようになる。
「これなら職員室の共有サーバにも、気にせずどんどん保存していける」と丹羽教諭も満足そうだ。 というのも、同教諭は、『S500』が導入されたら、職員の誰もが『ScanSnap』を使える環境をつくり、校務文書などをサーバで共有したいと考えているからだ。
「さっそく情報教育主任と相談しながら、ホームページの更新に使ったりしてみたいですね」と今後の抱負を語ってくれた。

教員のICT指導力向上のきっかけに

現在、学校現場は、新教育課程による「教育の情報化」推進と「e-Japan戦略」の整備計画が一回りしたことにより、新たな課題が生まれている。 それは、教員のICT指導力の向上である。
政府はIT新改革戦略において、すべての教員にコンピュータを配備するとともに、授業にITを活用できない教員は処遇に反映することを示唆するなど、荒療治に打って出始めた。 つまり、いよいよ教員すべてがITを使わなければならない時代を迎えたのである。
同校では校内ネットワークは敷かれていないものの職員室LANは整備されている。 しかし、それを十分に活用していくには他の多くの学校と同様、まだこれからといったところ。
まずは、誰でも扱いやすい『ScanSnap』を職員室で共有して活用するところから始めるのも、「ITの日常化」を実現するひとつのきっかけになるかもしれない。 丹羽教諭も、そのあたりを期待しているのだろう。


- 「学習情報研究」 2006年7月号より -