Fujitsu The Possibilities are Infinite

 事例 1 |  事例 2 |  事例 3 |  事例 4 |  事例 5 |  事例 6 |  事例 7 |  事例 8 |


fi-5110EOX3 事例 6

[下記リンク]  利用環境と利用法 |  導入結果とメリット 

IT化の進展に伴い、事務の効率化や保管コストの削減を実現する電子ファイリングの必要性が指摘されている。 こうした中、一般企業はもとより、大学機関や教育現場で導入が活発化しているのが、紙文書をワンプッシュ操作で効率的に電子化する『ScanSnap』だ。 そこで今回、新モデルを導入した武蔵工業大学の向井 信彦(むかい・のぶひこ)助教授に、話を伺った。

答案用紙を電子化して、学生にフィードバック&保管スペースの削減を
~ 気付いたときにサッと電子化できる手軽さが気に入っています ~

【お名前】
向井 信彦 様

【学校名】
武蔵工業大学 工学部コンピュータメディア学科助教授

【ご紹介】
主な研究対象は、景観画像CGの生成やモーションキャプチャー、仮想手術CGシュミレーションなどの画像工学分野。
http://www.musashi-tech.ac.jp


"技術立国・日本"を支える人材を輩出

武蔵工業大学工学部(東京都世田谷区)は、「21世紀型のエンジニアリング教育」を目指して、各学科が高い専門性を養うことはもちろん、専門領域を越えた広範な知識と多角的な視点から考察する姿勢を養うことを重視している。 その中でも、コンピュータのハードとソフト、そしてシステムをトータルに学ぶ学科として、特にメディア技術の表現に力を注いでいるのがコンピュータ・メディア工学科だ。
こうした中、向井助教授の所属する画像研究室では、「現象をわかりやすく人間に伝える」役割を持つ技術、画像処理およびコンピュータグラフィックス(CG)による画像関連の研究に取り組んでいる。 これらの研究は即ビジネスにも応用できることから日進月歩も著しいが、同助教授によれば「たとえばモーションキャプチャーでは、重い荷物を持ち上げたときの筋肉の動きをCGでよりリアルに表現したり、人間の行動をシミュレーションするのに心理学を取り入れたりと日々進化しています」とのこと。

利用環境と利用法

答案用紙をPDF化して保存

具体的な活用例として挙げてくれたのが、答案用紙をPDF化したこと。しかも、『ScanSnap』で読み取りやすいようにと、答案用紙をB4からA4に変更したという。
PDFの利点は手書きの文字もそのまま認識できることにあり、鉛筆で解答を記入する試験問題の電子化にはうってつけともいえる。 気になる認識具合も、鉛筆の文字が薄いと多少読みづらい部分もあるが、保存という意味ではなんら問題ないとのこと。
「これまで答案用紙はすべてコピーを取っていました。 なぜなら大学では答案用紙の保存が義務付けられていることもあり、原本を事務に預けてしまうと学生から"答案を見せてほしい"と要求があったときに不便だったからです。 でも、『ScanSnap』でPDF化保存しておけば、依頼があったときに出力すればいいし、検索もしやすく手間も省けますね」。

また、試験の内容には記述式もあるため、Web上に試験の採点基準を記載しているという。 「これにより学生は答案用紙と見比べれば、自分がどれくらいの点数を取れたかを判断することができます。あるいは、どこで躓いたかも理解できるので、学習の振り返りにも役立ちます」と、同助教授。

電子ファイリングで円滑なドキュメント管理を

もうひとつの課題として挙げられるのは、保管スペースの確保だ。
「学生数が100名を超えているので1回あたりの答案用紙の分量も膨大になり、預かる事務の方でも困っているのが現状です。 そこで、これからは『ScanSnap』でPDF化して保存することにより、ある程度時間が経ったものは破棄するようにしていきたいですね」と、同助教授。
個人情報保護法の施行により、膨大な個人情報を扱う大学においても、より一層ドキュメントの取り扱いに注意を払うことが求められている。
一方、学生からの開示請求にも敏速に応えていかなければならない背景がある。 こうした中、ドキュメントの電子化による文書管理で円滑な運用を図ることが、ひとつの有効な解決策になるにちがいない。 そして、それらを日常的かつ敏速に行う電子化ツールとして、『ScanSnap』が大いに役立つはずだ。
「学内の連絡事項などは、すでに電子メールで配信することが主流になっています。 これによって、自ずと事務処理関連の電子化も進展するのではないでしょうか」と、ドキュメントの電子化の今後について話された。

導入結果とメリット

仕事の片手間にスキャンできる手軽さ

同助教授が『ScanSnap』を導入して1ヵ月余り。まず、率直な感想を聞いた。
「実際に利用してみると、思っていた以上に重宝していますよ。 コンパクトボディで置く場所も問わず、資料を束ねたまま読み取ってくれるので、従来のフラットべッドスキャナと比べて使い勝手が格段に良いですね」。
指摘の通り、『ScanSnap』は煩雑なデスクの上にも無理なく収まるコンパクトボディとA4用紙50枚を一気に読み取ることが大きな特長。
また、両面読み取りや白紙ページの自動削除はもちろん、大量の資料も継続して読み取り可能なのも便利な機能だ。
さらに、同助教授が強調してくれたのは、特別な設定をしなくてもワンプッシュで実行できる操作性だ。
「仕事をしながらでも、気付いたときにサッと電子化できる手軽さが気に入っています。 いちいち席を立ったり、仕事を中断したりしなければならないと、どうしても使うのが億劫になりますから」。
確かに『ScanSnap』は、PCを切り替える場合、USBを接続するだけと簡単。 同助教授はその時々の用途によって、『ScanSnap』をデスクトップPCとノートPCにつなぎ変えて活用しているという。
また、大きな特長のひとつである抜群の読み取りスピードについても、 「とにかくスピーディーなので苦にならない。画質も通常モードでも充分です。もちろん、高画質にすればスピードも落ちますが、それも気になるほどではない」とのことだ。

どれだけユーザビリティに近づけるか

同助教授は、付属の名刺管理ソフト『名刺ファイリングOCR V1.2』を使って、名刺の整理・保管にも取り組んだ。 これまで名刺の管理はバインダーに入れてファイリングしてきたが、どうしても長続きしないのが悩みの種だったという。
「これも『ScanSnap』同様に気分よく読み取ってくれましたね。特に自動的に名前の順に整理してくれるのが機能的です。正直、予想以上に認識率は良かったですよ」と、概ね高評価をいただいた。

最後に、『ScanSnap』の今後の活用に話を向けると、「我々のような仕事で使用するには、『ScanSnap』は充分な機能を備えていると思います。 また、大学の研究室にはコピー機を備えていないところが多いんです。だから、研究室ごとに『ScanSnap』が1台あると、無駄なコピーを取ることもなくなるので、資源の省力化にもつながるのでは。 価格も安いので、ぜひ予算化させたいですね」と、まとめて下さった。


画像工学とは、言い換えればコンピュータ技術を駆使した表現が、人間にとってどれだけユーザビリティに近づけるかを追究している分野である。 そうした意味で『ScanSnap』を活用する同助教授には、そんな人間にとっての使いやすさを求める貪欲な姿勢が伺えた。
同様に『ScanSnap』の真価も、今後どれだけユーザビリティに優れ、人間にやさしいツールに近づけるかにかかっている。

- 「インターラボ」 2005年9月号より -